ググっても、使用感とか、あんまり情報が出てこなかったので、自分で書いてみました。
SR3620付属の取説は英語と中文で記載されてるが、同付属のCD-ROMに日本語版のPDFが入ってました。 さらっと目を通して、早速HDDを取り付け。 以前に同社の iTank i302-1S-SB2 を購入して使っているので、やり方は取説を見なくても解る(同じHDDトレイだから)。 てか、この iTank と入れ替えで使うつもりなのだ。
どんな感じなのかを早く見てみたかったので、取り急ぎMacProにUSBで接続、電源オン!
!!
何コレ! こんなに五月蝿いの?!
PowerMac G4 MDD にも負けずとも劣らないほどの爆音、というのはちょっと言い過ぎかもしれないが、五月蝿い。五月蝿いよ、コイツ。
背面に40mm角と30mm角のファンがそれぞれ1個づつ付いていて、40mm角の方はケースから飛び出すような形で吸い込み方向に取り付けられ、30mm角の方は逆に吹き出し方向に取り付けられているのだが、この30mm角の方が爆音を放っているようである(吹き出し口を手で押さえてやると、結構騒音が減る)。
しかも、かなりの勢いで風を吹き出しているんだけど、こんなに風量がいるもんなのか?
しばらく使用してみて、たいして熱くならないようだったら、清音タイプに換えたいところ。 あと、吸い込みファンのところには埃対策のフィルターを着けた方がいいのかもしれない。
とりあえず、MacOS X のディスクユーティリティで、“MS-DOSファイルシステム”(つまりFAT 32)で初期化してやることにした。後日、Windows XP機につないだら、NTFSにしてみようかと思っている。
初期化処理完了後、結構な時間(ちゃんと計ってないけど3〜5分程度)が経ってからマウントされた。 その後も下側のドライブ(Device #1)のアクセスランプが再構築中(リビルド中)のステータスを示している。…延々とこの状態なんですけど?
一旦、アンマウントして電源OFF・ONしてやるも、やっぱりリビルド中になる。
それと、電源を入れてディスクがMacにマウントされる際に“セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした”といって、初期化するかどうか聞いてくるが、ここでは“無視”を選択するのが良いみたい(初期化しようとしてもできないみたいだが)。
ディスクユーティリティでみると、“Config Disk Media” というドライブが表示される。これが読み取れないディスクの正体なんだろう(何の為の領域かは知らないけれど)。
延々とリビルド中なステータスが不安になってきたので、今、どんな状態なのか知る為のサポートソフトとかはないのかと、改めて本体添付の取説を見てみたが、SR3620自身のステータスランプの説明は書いてあるのだが、サポートソフトの類いについては一切記載されていない。 でもって、付属のCD-ROMにも、それらしきソフトは入っていない。 いや、それらしい名前のフォルダはあるのだが、中身は本機には関係あるのかないのかよく解らないWindows用と思わしきソフトは入っているんですけど? (それが何のソフトかの説明がない…。)
発売元のキング・テック社(日本の代理店?)のwebサイト
[LiNK] に行って、SR3620のQ&Aを見てみると、「本体添付の SteelVineをインストールしてください」と書いてある。 でも、そんなソフトは添付のCD-ROMには見当たらないんですけど? (怒)
同サイトを見ていると、Silicon Image社のwebサイトに行けば良いらしいことが解った(少なくとも最新Firmwareは そこから入手せよ、と書いてある)。
Silicon Image社のwebサイトのSupport頁
[LiNK] から、
[Step 1] “SiI4723 - 2 Drive SATA300”
[Step 2] “Configuration Manager”
[Step 3] “Mac OS X”
と選択して、[Go] ボタンを押すと、ダウンロード頁にたどり着く事ができた。
こうして落としてきたファイルを解凍してインストール。
/Applications/Utilities/SteelVine/ なんてところにインストールされました。
そして、SteelVineDaemon とかいうのが -e オプション付きで起動されてました。
このDaemonを外すには、SteelVine/Scripts に RemoveStartupItem.app( /Library/StartupItems/ から SteelVineDaemon を削除するスクリプト)が入っているので、ダブルクリックして走らせた後、OSを再起動すれば、SteelVineDaemon が走らないようになる。 逆に一旦外したSteelVineDaemonを再度入れるには、CreateStartupItem.app を使えばいいようだ。
SteelVineManagerHelp.pdf には、手動でのアンインストール方法も記載されていた。
んで、/Applications/Utilities/SteelVine/ にある SteelVine.app をダブルクリックしたら、“No such file: /Applications/Utilities/SteelVine/SteelVineエ”と出て起動できない。 この下の SteelVine Manager フォルダにある SteelVineManager.app をダブルクリックしてやると起動した。 なんだかなー…。
で、起動させてみたところ…なんでまたこんなにダサい画面なんですか?! アイコンボタンも、何を表しているのか連想すらできない意味不明な模様で、ポップアップの説明が出なければ何のボタンか解らない有り様だし…。そういう意味ではサイテーな作りですよ。これは。
さらには、何故かはよく解りませんが、Firmwareのバージョンとか知りたくて“Specify Firmware”をクリックしてやると、パスワードを聞いてくるのだが、管理者パスワードを入れても“Invalid password supplied”とか“The password is invalid”と言われて先に進めず、表示させる事ができない(何も入れずにEnterだけでも同じ)。“Change password”機能も同様に撥ねられるし…。インストールのどっかで間違ったか? それっぽい表示は無かったけどなぁ、とか思いつつ、デフォルトで設定されてるパスワードがあるのかとマニュアル見てもそれらしき記述がないし……。 てか、こんなんじゃ使えねーよ!!
(2008/09/09追記: 初期パスワードが admin であることを、コメント書き込みにて教えていただきました。ありがとうございます。)
とにかく、SteelVine Manager で見ても、アクセスランプの示す通りリビルド中であり、その進行状況が解るようになりました。単にリビルドにかなり時間を要しているだけみたい。
アンマウントして電源切っても、次に電源入れてマウントされたら、リビルドの続きを再開するみたい。
結局、リビルド(再構築)に3時間ほど、その後のベリファイ処理に1.5時間ほどかかって完了した。
あと、電源入れてからマウントされるまで(リビルド中か否かにかかわらず)1分程度かかる。 逆に、アンマウント処理は一瞬で終わる(Finderのイジェクトボタンをクリックしてやると、直ぐにSR3620のアクセスランプが消灯する)。
まぁ、マニュアルとかサポート・ソフトとかがナニだけど、SR3620本体自体はそんなに悪くないとは思う(ファンの騒音を除けばね)。 特に外観は他社同等品と比べても良い方なのではいかと思う。 耐久性とかは使い続けてみないと解らないけど、iTank は1年程使い続けてトラブルは出ていない。
あと、eSATA接続だとどれだけのパフォーマンスになるのかが少し気になるが、MacProにeSTAT I/Fを付けてないので試せない。勤め先のWin機につないだら、別途ベンチマークを取ってみるかな。
おまけとして、Xbench 1.3 でベンチマークを取ってみたデータを書いておく。
●System Info
Xbench Version 1.3
System Version 10.4.11 (8S2167)
Physical RAM 4096 MB
Model MacPro1,1
Drive Type External Disk 0
●Disk Test 15.47
Sequential 10.35
Uncached Write 10.34 6.35 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 31.10 17.60 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 4.34 1.27 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 37.04 18.62 MB/sec [256K blocks]
Random 30.63
Uncached Write 11.91 1.26 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 52.97 16.96 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 72.04 0.51 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 72.07 13.37 MB/sec [256K blocks]
まぁ、USB接続なので、こんなものか。
Xbenchを走らせている最中にSR3620を見てみると、書き込み(Write)処理の時は両方のドライブをアクセスしてたが、読み込み(Read)処理の時は、上側(Device #0)の方だけをアクセスしてた。
ちなみに、以前 iTank に ST332062 を入れて、G4 MDD に USB 2.0 で接続してのベンチマークを取った時のデータも書いておこう(MacもHDDもフォーマット形式も違うので単純比較はできないとケド、まぁ、そんなに大きく変わらないんじゃないかと)。
●System Info
Xbench Version 1.2
System Version 10.3.9 (7W98)
Physical RAM 1280 MB
Model PowerMac3,6
Drive Type ST332062 0AS
●Disk Test 14.94
Sequential 11.28
Uncached Write 20.84 12.80 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 21.87 12.38 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 4.45 1.30 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 27.60 13.87 MB/sec [256K blocks]
Random 22.13
Uncached Write 8.15 0.86 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 36.69 11.75 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 71.29 0.51 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 59.43 11.03 MB/sec [256K blocks]
どーでもいいんだけど、キング・テック社のwebサイトにある写真は、私の手元にある現品と同じに見えるんだが、STARDOM社のwebサイト
[LiNK] (www.stardom.com.tw) にある くるくる回るgif画像では、飛び出している方のファンが薄いんですけど? (HDDによっては廃熱が追いつかないと判断してファンを変えたのかな?)
さらに、キング・テック社のサイトには“電源部:30mm , HDD部 : 40mm”って書いてある。けど、STARDOM社のサイトでは“Cooling Fan 4cm x 1”って書いてあるんですけど?
<<続きを隠す